ハメットとチャンドラーは私の大好物だが、最も好きな作品はハメットの血の収穫だ。愛の物語として読むことができるからだと思う。これではハードボイルドファンとは言えまい。物語という言葉を忌避する人たちがいるが、幸い私の知能指数はそれほど高くはない。
現在の職場に元オプだった男がいる。体は大きいが、いつも憂鬱な表情で、ナイーブさを卑猥な冗談で隠そうとして失敗している。調査会社の人間も数多く出入りしているが、屈強さとは程遠い、色白で神経質そうな男ばかりだ。物語に描かれるようなオプは、物語の中にしかいないのかもしれない。(土曜ワイド劇場の中にはいるだろう。)
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